【王様のブランチ】最新トレンドブックランキング TOP 10 紹介 !

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最新トレンドブックランキングTOP10 ! 【王様のブランチ】2021/3/13

10位「弘中綾香の純度100%」弘中綾香/マガジンハウス
9位「悪の芽」貫井徳郎/KADOKAWA
8位「その扉をたたく音」瀬尾まいこ/集英社

2019年に本屋大賞を受賞した瀬尾まいこさんの最新作です。

ミュージシャンへの夢を捨てきれないまま定職に就かず自堕落な生活を送っていた「宮路」は、

ある日、偶然耳にしたサックスの音に魅了される

演奏していたのは老人ホームで働く介護士の青年だった

宮路は「彼とバンドをくみたい」と何度も老人ホームに会いに行く

やがて、お年寄りとも親しくなると、

無気力だった毎日に思わぬ変化が。

自分を見つめなおした宮路が踏み出した新たな一歩とは?

7位「鳴かずのカッコウ」手嶋龍一/小学館
6位「オルタネート」加藤シゲアキ/新潮社

これまで伊坂幸太郎さん、池井戸潤さんなどが受賞していきた人気作家への登竜門
「吉川英治文学新人賞」を受賞した作品で、
28歳の武田綾乃さん著書「愛されなくても別に」と同時受賞でした。

受賞した「オルタネート」は、加藤シゲアキさん5作目となる長編小説で、
高校生限定のマッチングアプリを題材にした若者たちの青春群像劇です。

さらにノミネートされている「本屋大賞」の発表は4月14日(水)です。

5位 第164回 芥川賞受賞作「推し、燃ゆ」宇佐見りん/河出書房新社

現役大学生 宇佐見りん さん芥川賞受賞作「推し、燃ゆ」は、
好きなアイドルグループの中で、特に一推しのメンバー 通称【推し】をテーマにした作品で、
生きづらさを抱える主人公の高校生の「あかり」が、
「推し」を唯一の心の支えとして、全力で応援する姿が描かれています。

今年4月に発表される本屋大賞にもノミネートされています。
さらに売り上げを伸ばし42万部を突破しています。

4位「オムニバス」誉田哲也/光文社

累計488万部を突破した「ストロベリーナイト」シリーズ最新作で、
刑事 姫川玲子が数々の難事件に挑む大ヒット警察小説です。

本作は、姫川が手がけた7つの事件を刑事仲間たちの視点から描いた短編集です。

3位「ひとりをたのしむ大人の流儀 10」伊集院静/講談社

ベストセラー作家 伊集院静さんの人気エッセイ「大人の流儀」シリーズ第10弾です。

2位「一億総SNS時代の戦略」カレー沢薫/秋田書店

人気コラムニスト カレー沢薫さんがSNSを賢く使うヒントをまとめた一冊です。

1位「クララとお日さま」カズオ・イシグロ/早川書房

2017年 ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロさんの最新作です。

6年ぶりとなる今回の長編小説は、

人間とAI(人工知能)心の交流を描いた物語です。

主人公の「クララ」は、子どもの遊び相手として開発されたAIロボットで、

病弱な少女「ジョジー」の支えになりたいと、AI のクララは彼女の家で一緒に暮らしながら、

人間の感じる愛情や孤独など人間の複雑な感情を学んでいく

やがてジョジーとクララは一番の親友となった。

しかし、その裏で、

クララの全ての行動には、ある恐ろしい計画が隠されていた。

クララに与えられていた残酷な役割とは・・・

人間とロボットの壁を越え育んだ友情の果てに、生きることの意味を問われる感動作です。

続いては、
ブックコーナーの特集で紹介された、「かすがい食堂」です。

「かすがい食堂」伽古屋圭市/小学館文庫

著者の伽古屋圭市さんは、
第8回「このミステリーがすごい!大賞」の優秀賞を受賞してデビューし、

その後も多くのミステリー作品を中心に執筆されてきましたが、

本作は、新境地とも言える「貧困や育児放棄などに悩む子どもがテーマ」の作品となっています。

主人公の映像制作会社で働く25歳の「楓子(ふうこ)」は、

ある日、あまりの激務に倒れ心身ともにダメージを負った彼女は憧れで入った会社を退職。

そして、80歳になる祖母が営む、下町の駄菓子屋「かすがい」を手伝うことになった。

よく来る子どもたちの顔や名前を覚えてきた頃、

毎回、夕方に来ては300円分の菓子を買っていく「翔琉(かける)」の存在に気付く。

事情を察した楓子は、

これってもしかして、きみの晩ごはんだったりしない?
うん、そうだけど

聞けば、翔琉の母親は、お菓子を夕飯代りにしているのを知っているという。

育児放棄なのでは?と心配した楓子は、
とっさに思いつき、

「じつは、この駄菓子屋は食堂もやってるんだよね。その名も『かすがい食堂』!」

と、店の奥で事情を抱える子どもに食事を提供する食堂を始めることに。

こうして翔琉のために食事を作り始めた楓子だったが・・・

「いただきます」が言えなかったり、正しい箸の持ち方ができないだけでなく、

そもそも翔琉は、食べること自体に興味がなかった。

「どうすれば、翔琉くんに、食べることの意味を教えて揚げられるかな・・・」と、
悩む楓子を見て祖母が言った。

彼といっしょに学べばいいんだ。食育なんて大上段に構えず、間違っても教えてあげるなんて思わないことだよ

食べることの意味をなんとか翔琉に教えたいと考えていた楓子だったが、

祖母の言葉を受け、
食材の買い出しから料理ができるまでを翔琉と一緒に考えながらやり、

食事の楽しさを一緒に感じようと努めた。

そして、ある日、

「どう、翔琉くん。おいしいかな」と、聞いてみると、

テーブルを見つめたまま、小さくうなずいた。

それは本当にかすかなうなずきだけれど、

たしかな手応えを感じさせるものだった。

そして他にも、かすがい食堂では、

貧困やいじめなど様々な問題を抱えた子どもたちを迎え入れていく。

著者の伽古屋圭市さんは、

「子どもに何かをを教えるとか 気づかせるとか 大上段に構えるようには絶対にしない」との思いで書かれたそうで、

「子どもと一緒に考えていく」というのが大きな作品の軸となっているそうです。

居場所を失った子どもたちが美味しいご飯を通して救われていく物語です。

 

次ページは、
2021年3月6日 放送の「最新トレンドブックランキングTOP10!」の紹介です。

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