大きな木
アメリカで56年前に描かれ、賛否両論ある絵本として話題となった、
今も多くの国で読まれ、世界で1000万部のベストセラーの絵本です
あるところに いっぽんの木がありました
その木は、ひとりの少年のことが大好きでした
少年は毎日その木の下にやってきました
誰よりも何よりも木はしあわせでした
でも少年はだんだん大きくなっていきます
木がひとりぼっちになることが多くなります
「いらっしゃい わたしに おのぼりなさい」
「もう木登りして遊ぶ年じゃないよ ぼくに おかねをちょうだい」
「おかねは ないの りんごをもっていきなさい」
「それを まちで お売りなさい」
少年はりんごを運んでいきました
木はしあわせになりました
ある日 少年が また木の下にやってきました
「おくさんもほしいし それには家がいるんだ」
「わたしのえだを切って それで家をつくればいいわ」
少年は家を作りました
木はしあわせでした
その後、なが~い間 少年は姿を見せませんでした
少年が また戻って着た時、
「ぼくにふねをおくれよ」
「わたしのみきを切って ふねをつくりなさい」
少年は船を作り旅立ちました
それで 木はしあわせに・・・
なんてなれませんよね
ずいぶん時間が流れ・・・
少年は また 戻ってきました
「ごめんなさい」
「わたしにはもうなにもないの」
「ぼくは もう何も必要とはしない」
「しずかなばしょがあれば それでいいんだ」
「古いきりかぶなら 休むにはぴったりよ いらっしゃい ぼうや」
少年は そこに腰をおろしました
それで木は
しあわせでした
芥川賞作家 又吉直樹 オススメ!「ヨシタケシンスケさんの絵本」5選!
又吉さんがオススメする大人気絵本作家ヨシタケシンスケさんの絵本です。
りんごかもしれない
ヨシタケシンスケさんが40歳で初めて描いた絵本が、
2013年大ヒットデビュー作 絵本賞を総なめした「りんごかもしれない」
もう ぬげない
第9回MOE絵本屋さん大賞に選ばれた「もう ぬげない」
脱げない服を受け入れるカワイイ子どもの様子を描いた絵本です。
あるかしら書店
今月発表された小学生が選ぶ「こどもの本総選挙」で2位となった作品です。
どんな本でもある「あるかしら書店」に唯一ない本が、
「必ず 大ヒットする本の作り方の本」だそうです。
(^ – ^
わたしのわごむはわたさない
絵本としては異例の初版9万5000部の作品です。
お下がりでも、みんなで使うものでもない、ちょっとだけ貸してもらうものでもない、
子どもが欲しがる「私だけのもの」をテーマに可愛らしく表現された絵本です。
ヨシタケシンスケさんの息子さんがモデルで、
普通ならどうでもいい「輪ゴム」を「自分だけのもの」と喜ぶ姿を描かれています。
もしものせかい
ヨシタケシンスケさんの作品の中でより大人向けの作品です。
もしもの世界
心の中にあるもう一つの世界
ヨシタケシンスケさんが落ち込んだ時に「こう言ってもらいたい」との思いで、
自分を慰めるために描いた絵本だそうです。
最後に、
ヨシタケシンスケさんが子どもの時に好きでよく読んでいた絵本は、
大人でも子どもでも楽しめる絵本 ささきまきさんの作品「やっぱりおおかみ」だそうです。
又吉さんオススメ!「親子で読んでほしい絵本」一覧
おこりたくなったら やってみて!
むれ
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大きな木