芥川賞作家 又吉直樹 オススメ !「親子で読んでほしい絵本」5選 紹介!~又吉直樹 オススメ ! 親子で楽しめる絵本5選 ! ~【世界一受けたい授業】

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ママはかいぞく

フランスで大人気の絵本で今年3月に日本で発売され話題になった絵本です
この絵本には2つの要素が隠されています

「僕のママはかいぞくなんだ」

ママは何か月も前から宝の島を目指して旅をしています

「宝の島を見つけるのには とっても時間がかかるのよ」

「でも仲間と強いチームを作ったの 頼りになる船長もいるわ」

「海賊は傷だらけ ママにも傷がある」

「これは初めての戦いでできた傷」
「ママは胸の傷をそっと見せてくれた」

そして木曜日の朝 ママは再び海へ

この物語の裏のテーマは、

乳がんと戦うママの実話となっています

胸の傷は手術の痕

そして船長は、

主治医です

ママは自分のことを海賊に例えて子供を悲しませないようにしているのです

その夜 帰ってきたママは、

海が荒れて 船がすごく揺れたのよ すっかり酔っちゃった

そう言うと トイレで吐いてしまいました パパが作ってくれた料理も食べません

でもママは少しずつ元気になってきた
頭にはキレイなバンダナを巻くようになった

海賊ってね シラミがつかないように髪の毛をそるのよ

海賊でいるのって とてつもなく疲れるみたい

僕が学校から帰ってきてもベッドにいることが多いんだ

そんな時 僕はママにお水を持っていく

コップとコップを合わせて海賊風に乾杯

そんなある日

ついに

ママは今日 ニコニコしながら帰ってきた

戦いに勝ったんだ!

ママはもうバンダナを巻かなくなった

海に出るのも もう終わり

ママの胸には まだ傷がある

でも、

顔色はすっかり良くなり

髪の毛もフサフサ

きっと潮風のおかげだね

 

乳がん発症から4年、

現在、46歳になったカリーヌさんは、
再発もなく4人の息子さん達と元気に暮らして暮らしているそうです。

又吉さんは、こう言います。

子どもが楽しむ絵本だからこそ、病気のつらい話をしっかり描くことが大切で、
少しでも子どもがこうした現実を学ぶ機会になれば絵本で描いた意味があると思います。

どんなかんじかなあ

友達のまりちゃんは目が見えない

それで考えたんだ
見えないって どんな感じかなって

しばらく目をつぶっていたらわかるかもね

なんてたくさん いろいろな音

僕はおどろいて 目をあけた

だから まりちゃんに会った時 言ったんだ

「見えないってすごいんだね あんなにたくさん聞こえるんだものね」

別の友達のきみちゃんは お父さんもお母さんもいないんだ

神戸にいた時 大地震で死んじゃったんだって

それって どんな感じかなあ
一生懸命 考えたけど わかんなかった

だって父さんと母さんを なくしてみるわけには いかないものね

だから きみちゃんが来た時 聞いてみたんだ

「きっと すごおく さびしんだろうね」

きみちゃんは ちょっと考えてからこう言った

「そうでもないよ」

本当かなあ

次の日曜に きみちゃんが来てこう言った

「私ね 1日じいっと 動かないでいてみたの」

へええ

「どんな感じかなあ と思って」

どんな感じだった?と 僕は聞いた

「動けないって すごいんだね」

「じっとして空を見ていたら いつもの100倍くらい色んなこと考えたよ」

「わかったことも たくさんあったよ」

「だからひろくんは学者みたいなんだね」

僕は照れくさくて ただ笑った

今日も僕は いつものように考えている

宇宙のこと 分子のこと 古代のこと

それから、

動けるってどんな感じかなあ とかね

 

次ページは、
世界1000万部ベストセラー「大きな木」
又吉直樹 オススメ!「ヨシタケシンスケさんの絵本」5選!の紹介です。

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