こんにちは、yojipapa です。
今回は、【NHK 楽ラクワンポイント介護 認知症】の内容をお伝えします。
認知症の家族の介護について認知症ケアの第一人者・和田行男さんが講師として解説しています。
1「財布がない 被害妄想」
2「家に帰りたい(帰宅欲求)」
3「車の運転をやめてもらうには」
4「同じ物をいくつも買ってしまう」
5「つらくあたってしまう」
6「病院に行きたがらない」
7「まだまだできることがある」
8「認知症の家族の役割」
9「小規模多機能型居宅介護」
10「ルールや約束を守れない」
11「一人暮らしの親が認知症に」
12「暴言・暴力がひどい」
13「認知症の家族が家にいない」
14「あれっ?認知症かなと思う人を見かけたら」
15「適切な環境が大事」
16「飲んでいるはずの薬が・・・」
17「認知症の家族とどう暮らしていくか」
18「汚れた下着を隠す」
19「トイレ以外の場所で排泄する」
20「ご飯を食べようとしない」
出演者
【講師】
介護福祉士・大起エンゼルヘルプ取締役 和田行男
【リポーター】
小谷あゆみ
認知症とは?家族が認知症になったら考えるべき20の対応方法! 認知症 介護方法20 ! 認知症の行動特性と症状【楽ラク ワンポイント介護】
✅ 受け止めて否定しない(脳の病気によって起こっていることを理解する)
✅ 一緒にさがして本人に見つけてもらう(家族が見つけても、わざと本人に見つけてもらう)
✅ 一緒に喜ぶ(見つかったら一緒に喜ぶ)
* 認知症になったら閉まったこと自体を忘れてしまう。
* 自分の力で見つけてもらうことが大切。
2.【家に帰りたい】(帰宅欲求)対応方法ポイント
✅ 本人の気持ちを理解する(現在と過去が混在して起きている)
✅ 別の目的・行動を提案する(家に帰るよりも重要な目的を探す。料理・目の前の用事など)
✅ できれば 一緒に出かけて散歩する(どうしても行く場合は一緒にでかける)
3.【車の運転をやめてもらうには】対応方法ポイント
✅ 運転ができない理由を作り 本人に伝える(嘘でも良い(嘘も方便)ので運転ができない理由を作る)
✅ 車が動かない 車がない状況を作る(エンジンがかからない方法を作る)
* 車の運転は沢山の動作の中から瞬間的に判断しなければいけないので認知症だと情報処理の力が弱まっているため危険。
*(本人には可哀そうだが)他人に危害を与えないためにも鬼になって運転できない状況をつくりあきらめてもらう。
4.【同じ物をいくつも買ってしまう】対応方法ポイント
✅ 叱ったり、問いただしたりしない(本人にとって買い物はとっても大事な行動)
✅ 物の場合は事情を話してお店に買い戻してもらう(レシートを保管するようにする)
✅ 食べ物は賞味期限などをよく確かめる(古くなり傷んだものを食べてしまわないように)
* 同じものを買うことが問題ではなくて、たまたま必要なもの(大事なもの)が同じ物であることを周りが理解することが大事。
* 買ったこと、しまったことを忘れてしまう記憶障害からくる連鎖で同じ物が増えていく。
5.【つらくあたってしまう】対応方法ポイント
✅ 一番困っている戸惑っているのは本人だとよく理解する
✅ 抱え込まず専門職や介護している人の話を聞く
✅ 完璧な介護ではなく よりベターな介護を目指す
* 自分で抱え込まないで、認知症の家族の集まりなどに参加したり、看護師や介護職や相談相手の方たちと手を組んで認知症という病気に向き合うが大事。
講師の和田さんは、こう言います。
「一生懸命にやりすぎると、どうしても閉そく状況になるので、それこそ昔から言われている ”良い・加減” でやることが介護の中では大事です。」
「介護は完璧、ベストを目指さなくて、ベターを探していくことなんじゃないですかね。」
6.【病院に行きたがらない】対応方法ポイント
✅ 早期診断・早期発見で早く治療する
✅ 本人が受診を受け入れられる理由や動機を作る
✅ 地域包括支援センターなどの専門職の力を借りる
講師の和田さんはこう言います。
「認知症は早く診断することによって進行を遅くすることや、認知症に対処することが速くできるようになったり、そして認知症からくる様々な影響を小さくすることができるということです。」
* 本人に おいくつですか?と聞くことが大事
* 「70歳以上の方にこういう健康診断ができたんだよ」と理由付けをする
*「みんな」受けなきゃいけないというのが大事
では、病院に行く前の準備としては、
* 普段の行動をメモしておく(医師に見せることができるので)
* メモしたものを病院の窓口で診察前に医師に渡していただくよう段取りする
どうしても病院に行きたがらない時は、
7.【まだまだできることがある】対応方法ポイント
✅ 何もできない人だと 決めつけない(応援する姿勢が大切)
✅ 不完全でも家族が支えればできることがある(一つずつできるように できれば一緒にやる)
* 認知症でも少し支えるだけで多くのことをできることがある
* 工程を組むのは難しいので一つの作業をお願いする(工程の流れは支援する)
8.認知症の家族の役割
✅ 状況を一番理解しているのが家族(家族が本人に代わって伝える)
✅ 医者や専門家まかせにしない
✅ 家族の目がセカンドオピニオン(薬の副作用まで把握することも必要)
9.【小規模多機能型居宅介護】
小規模多機能居宅介護とは
通いサービス(デイサービス)・訪問介護サービス・宿泊サービスを一体で行っている事業所
例)
火曜日は夫婦の仕事が遅くなったので20時まで延長した。
金曜日も仕事の帰りが遅くなったので施設で泊まることにした。
このように急な用事や変更が起きた場合でも臨機応変に対応しやすいのが一体型の介護サービス小規模多機能居宅介護というサービスです。
✅ 「通い」「宿泊」「訪問」を組み合わせた介護が受けられる
✅ 時間の変更や宿泊など 本人や家族の都合で対応可能
* まだ数の少ないサービスなので近くの、地域包括支援センターに問い合わせすると良い。
10.【ルールや約束を守れない】対応方法ポイント
✅ 今することを電話などで本人に伝える(細目に今することを伝える)
✅ 近所に事情を話し理解と力を借りる
✅ 社会全体で認知症の人と家族を支える
* 認知症の人は「守らない」のではなく「守れない」ことを理解する
11.【一人暮らしの親が認知症に】対応方法ポイント
✅ 親の身近に専門職の相談者を持つ
✅ 本人の気持ちを汲みながら先を見据えてとりかかる
* 地域にある地域包括支援センターに相談する
12.【暴言・暴力がひどい】対応方法ポイント
✅ 行動には必ず原因があると心得る(行動に隠された気持ちを理解する)
✅ 突然話しかけたり触れたりせず笑顔で話しかける
✅ 自尊心を傷つけない
* 一礼してから挨拶するなど言葉と態度で現す
13.【認知症の家族が家にいない】対応方法ポイント
✅ 行動パターンを把握しておく(一緒に散歩をして方向や歩くスピードなどの行動を把握する)
✅ 警察や地域のSOSネットワークにも頼ろう()
✅ 髪型・服装など特徴を伝えられるようにする()
14.【あれっ?認知症かなと思う人を見かけたら】対応方法ポイント
✅ 思いきって声をかける
✅ 目線に入って笑顔で挨拶をする
✅ みんなが認知症サポーター
15.【適切な環境が大事】対応方法ポイント
✅ 環境を変えないことが一番ではなく本人にとって適切な環境を探す
✅ 自宅や家族と離れた方が良い場合もある(自宅にこだわりすぎない)
16.【飲んでいるはずの薬が・・・】対応方法ポイント
✅ 家族や周りの人が飲んだか確認をする
✅ 介護保険サービスなど支援体制をつくる
17.【認知症の家族とどう暮らしていくか】対応方法ポイント
✅ すべてが失われるわけではない
✅ 昔の写真を見たり一緒に散歩をしたりする(介護者が初めて聞ける話もある)
✅ 本人を受け入れ寄り添うことで新しい発見もある
* 失われていくことだけでなく得られることもあるので前向きに考える
18.【汚れた下着を隠す】対応方法ポイント
✅ 恥じらいの気持ちを尊重する
✅ 排泄できたことを前向きに受け止める
✅ 責めたり叱ったりしてもよいことはない(こっそり片付ける)
19.【トイレ以外の場所で排泄する】対応方法ポイント
✅ 困っているのは本人
✅ 張り紙をするなどトイレの場所をわかりやすくする(矢印や電気をつけるなどの工夫)
✅ 食後などに排泄の習慣をつける
20.【ご飯を食べようとしない】対応方法ポイント
✅ 医師など専門家と原因を探る
✅ 自分で食べられなくなったら食べさせてあげる
✅ ストレスなどがある場合はそれを除く
内因(認知症にとってご飯の食べ方がわからなくなる=失行)
外因(ストレスなどによって食欲がなくなる)
いかがだったでしょう。
わたしも仕事で認知症を患っている方と多く接してきました。
「もしかして、認知症なのかな?」と、家族や周りの方が疑問に思ってから、
最初の通院までに、長い期間(2~3年)をかけている方も多かったです。
ご家族が認知症・・・とても困惑すると思います。
ただ、お互いのために早くの対応が必要です。
そして周りの人へ助けを求めましょう。
最後に、
講師の和田さんが伝えてたように、ベターな介護がお互いにとって良いバランスになるのかもしれません。
がんばりすぎずに、良い・加減で。