学習障害の落語家 柳家花緑さんが生活で困っている事とその特性
落語会のプリンスと呼べれる柳家花緑(やなぎや かろく)さんは文字を読むことが苦手です。
夏目漱石「坊ちゃん」
冒頭の親譲りを読むことができません。
中学で習う漢字にも苦戦します。
読めない漢字はスマホで調べてふりがなを書くことがかかせまん。
これは、発達障害の一つにあてはまる学習障害の特性で、ある特定の分野の学習が著しく苦手です。
花緑さんは、小中学生の頃から文字を読むのが苦手だったそうです。
そのため、国語を含め他の課目でも授業についていくのが難しかったのです。
花緑さんのことば
「国語の授業で読まされるじゃないですか 立って」
「そこが一番きつい」
「みんなどうせ俺読めないの知ってるからいいよな って、そこまでは開き直れないですよね。子どもってね。」
「やっぱり毎回恥ずかしい 読めないのがね。」
わたしが小学校の時もいました。
ほんとに読むのが苦手でひらがなでもつっかかってた子。
今、思えば学習障害だったのかなぁ・・・。
わかっていれば周りの反応が違っていたし、学習の進め方も違っていたでしょう。
花緑さんは自身の学習障害を周囲の人に告白して前向きに生きられるようになったそうです。
学習障害で悩んでいる方へ ~柳家花緑さんの言葉から~
自分の障害を受け入れて、笑って自分の言いたいtことを言えるようなったので、ぜひ早くそれで悩んでいる人がいたら1日も早く楽にもっと笑える人生を送っていってほしい。
これが僕の切なる願いです。
学習障害の定義
【 日本 】
「学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。」
【 アメリカ 】
「学習障害とは、聞き、話し、書き、推理する能力、算数の能力を取得したりするのが著しく困難な、さまざまな問題群の呼び名である。そのような問題は、生まれつきの中枢神経の働きの障害によるものと考えられる。
学習障害は、他のハンディキャップ(たとえば、感覚の障害、精神遅滞、社会性や情緒の障害など)や不適切な環境(文化的な違い、望ましくない教育など)からも生じるが、そのようなハンディキャップや環境から直接生じるものではない。」
— (1981年 学習障害に関する連邦合同委員会報告)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア』
いかがだったでしょう。
柳家花緑さん、字を読むことが苦手でありながらの落語は大変な苦労があることでしょう。
障がいにたいしての偏見や差別は周りの理解がどうしても必要ですね。
小島慶子さんの言う通り人間に対しての味方が狭くなったら、なんかさみしいものですね。
私の友人は、部下に対してすごいイライラすることが多々あったそうですが、その部下はつい最近、ADHDと診断されたそうです。
友人はそうだとわかると理解しやすくなったと言っていました。
自分で診断を受けにいくことは勇気がいることと思いますが、もし自分もどうしたらいいか困っていて周りにも迷惑をかけてしまっているようでしたら、診断を受けた方が自分自身に対しての理解も深まるし、周りもその障害を特性として受け入れられる方向に進むと思うので診断することが双方にとって助けとなり良いことだと思いました。
障がいがあろうとなかろうと人は同じではありません。
それぞれ特長が違うし完璧な人なんていません。
人それぞれの ”特性” を重んじて受け入れること。
それぞれの特性を理解して受け入れられる広い心と環境があることが、
どんな人でも過ごしやすい社会環境になると思います。
特性さえ理解していれば、
学習の方法も違うでしょうし職場においては適正な業務につくこともできると思います。
本人もどうして?と悩むことだろうし、周りもきっと何で?とも思います。
花緑さんは周囲にうち明けることで周りの理解が深まり支えてもらい、
そして自分も恥ずかしさや辛さから解放されて笑えるようになったのでしょう。
発達障害は著しく苦手な分野もありますが、他分野では秀でた能力をもっていたりします。
そう考えると、人は苦手を克服する努力よりも、
得意を伸ばす努力をしたほうが生きやすいし活躍もしやすいのだと思います。