こんにちは、yojipapa です。
今回は、【王様のブランチ BOOKコーナー】で紹介された、今週発表!第163回芥川賞・直木賞作品「首里の馬・破局・少年と犬」の内容をお伝えします。
番組名
王様のブランチ 堺雅人&上戸彩スタジオ生登場!半沢直樹の見どころたっぷり語る
出演者
佐藤栞里 ・ 藤森慎吾(オリエンタルラジオ) 横澤夏子 石田ニコル 児嶋一哉(アンジャッシュ) LiLiCo ・ 堺雅人 上戸彩 香川照之 白鳥久美子(たんぽぽ) ・ 山本匠晃(TBSアナウンサー)
第163回 芥川賞・直木賞受賞作品「首里の馬・破局・少年と犬」紹介 ! 一匹の犬がもたらす 絆と奇跡 の物語「少年と犬」【王様のブランチ】
今週発表された、第163回芥川賞はダブル受賞となりました。
「首里の馬」高山羽根子(第163回 芥川賞受賞作品)
3回目のノミネートで受賞した高山羽根子さん「首里の馬」
沖縄を舞台にした不思議な物語で、
主人公「未名子」は、
オンライン通話で遠くにいる人にクイズを出すという風変わりな仕事をしている傍ら、
沖縄の歴史を保存している古びた資料館の手伝いをしていた
歴史を記録し伝えていくこと、
そして記憶していくことの大切さを描いた作品です。
「破局」遠野遥(第163回 芥川賞受賞作品)
初ノミネートで受賞した昨年デビューしたばかりの28歳の遠野遥さん
筋トレをかかさない公務員志望のラガーマン「私」は、
政治家を目指している「麻衣子」がいながら、
地方から出てきたばかりの「灯」に恋をしてしまう。
二人の女性を行き来するいびつなキャンパツライフは全てが順調。
しかし、それは破局への第1歩だった・・・
「少年と犬」馳星周(第163回 直木賞受賞作品)
7回目のノミネートで受賞 馳星周さん「少年と犬」
馳さんは私生活では筋金入りの愛犬家で、
25年以上犬と暮らしている馳さんが書かざるおえなく書いた作品だそうです。
東日本大震災で飼い主とはぐれた犬が、
❝何か❞を求めるように日本を縦断する物語。
2011年 秋
仙台で被災し仕事を失った「中垣和正」は、
認知症の母と母を介護する姉の生活を支えるために犯罪まがいの仕事をしていた。
ある日、和正は仕事の途中でコンビニの前を歩く痩せた野良犬と出会う。
その首輪に書かれていた名前は、
「多聞」
不思議な縁を感じ、
多聞を飼うことにした直後、
ギャラはいいが危険な仕事の依頼が和正にまいこむ。
「外国人窃盗団の運転手」
お金のためには引き受けるしかない。
そして決行の日、
多聞を連れていくと不思議と滞りなく終わることができた。
守り神のように傍にいてくれた多聞。
しかし、その視線は和正ではなく、ずっと南の方角を見ていた。
そこから窃盗団が盗みをはたらく度に和正が運転手を務めるが、
「これが最後」と決めた日に事件が起きる・・・
「死にたくなかったら車を走らせろ」
仙台をあとにした多聞は南を目指すが、
その道中で出会う傷つき悩む孤独な人々に寄り添う
富山で拾われた先は「関係性が壊れかけた若い夫婦」
滋賀で出会ったのは「男に貢ぐことに疲れた女性」
そして島根では「余命わずかな猟師」に寄り添う。
言葉は発せずとも、そばに座り出会う人の心を温かくさせたくれた。
人という愚かな種のために、
神様だか仏様だかが遣わせてくれた生き物なのだ。
一匹の犬がもたらす「絆と奇跡」
最後に辿りつく真実は大きな感動を与えてくれます。
いかがだったでしょう。
「少年と犬」
どんな感動の結末が待っているのでしょう。
著者の馳星周さんは、
「全ての犬が多聞みたいに人に寄り添ってくれると思っています。」と言っていました。
「言葉は発せずとも傍に寄り添ってくれる存在」
多くの人が愛犬にそう感じているのではないでしょうか。